個性を出すためには(目立つためには)
【木を隠すなら森の中】を逆に利用する
よく木を隠すなら森の中、人を隠すなら人混みの中という言葉を聞くと思う。
これは、1つの物事を隠すのには、同種のものの中に混同させる事が有効であるという意味合いを持つ言葉である。
これは正にその通りで、例えばシステム開発会社の中に、一人新しいエンジニアが入っても、他のエンジニア同様の扱いとなる為、インパクトはない。
相当ハイレベルでぶっちぎりの技術を持っていない限り目立つことはない。
ということは、”没能力”
古着好きな人が古着好きな人とつるみ、下北沢あたりをウロウロしているのを、側から見ても個性的には見えない。古着好きな集団の一人という認識程度で、目立つ事はない。
ということは、”没個性”
しかし、【木を隠すなら森の中】を一気に自身の価値が上がる。
例えば、男ばかりのオタクサークルに存在する数少ない女性を、オタサーの姫と呼んだりする。
まさにこれこそが自身の価値を飛躍的にあげる事なのである。
女性の集合体の中で、1人の女性を姫と呼び、持ち上げる事はほぼないように、同種の集合体の中で、少数かつ希少な存在になるのはかなり難しい。
しかし、集合体の選択を同種のものではなく、異種のものにするだけで、同種の中では評価が低くかったとしても、そこには個性が生まれ、注目されるのである。
個性を出すとか、目立つ事を考える場合は、まずは集合体の選択をしっかり行う事だ。
イチローのように、ハイレベルな成績を常に出し続けて、会社のような縦社会、同種の集合体で突き抜けていける存在なんて稀で、ほぼいない。
それは、同種の集合体の中でひたすら努力し続け、突き抜けるのは時間がかかるし、かなりの苦労を要するからだ。
であるならば、まずは戦うフィールドを変え、自身の個性が発揮できる環境で勝負すべきであり、そこで駆け抜けていく方が目立つ為の最短ルートである。